ペットの換毛期：春と秋の大量抜け毛にお困りの飼い主さん必見！

換毛期はペットの健康にとって大切な時期。
抜け毛の量や種類によってお手入れ方法が違うことを知っていますか？
ペットの被毛構造や換毛の仕組みを学んで、快適な換毛期をサポートしましょう！

　ペットの換毛期はいつ？季節の変わり目に気になるペットの抜け毛について徹底解説！

＜目次＞

・換毛期とは
・換毛期の対策方法
・＜対策その１＞
・＜対策その２＞
・＜対策その３＞

■換毛期とは？

換毛とは毛が生え替わることで、犬は換毛期になると1か月ほどかけて古い毛が大量に抜け、新しい毛に生え替わります。
犬の換毛期は春から7月頃にかけてと、秋から11月頃にかけての年に2回です。
春の換毛期は、冬毛（ふゆげ）が抜け落ちて密度の少ない夏毛（なつげ）が生え、秋の換毛期には夏毛が抜けてふわふわとした保温性の高い冬毛が生えます。
このサイクルを繰り返すことで、季節ごとの気温や湿度の変化に対応しています。

猫の換毛期は、季節の変わり目の時期といわれている、春（3月頃）と秋（11月頃）の年2回あるのが一般的です。
換毛期がある理由は、季節に合わせた温度調節と皮膚の健康維持のためです。
そして、3月の換毛期には夏の暑さに備えるために、冬の寒さから体を守っていたフワフワとした下毛が大量に抜け落ち、風通しの良い短い毛に生え変わります。
それとは反対に11月の換毛期は、冬の寒さに耐えられるよう夏に生えていた短い毛が抜け落ち、保温性の高い長い毛に生え変わります。
このような成長サイクルを繰り返して、猫は皮膚の健康を維持しているのです。

ワンちゃんもネコちゃんも換毛期があるのは、オーバーコート（上毛）とアンダーコート（下毛）を持つダブルコートの種です。
この2種類の毛のうち、アンダーコートが春と秋に生え替わります。
一方オーバーコートだけを持つシングルコートの種には、「何月ごろに抜ける」というような明確な換毛期はなく、1年を通して徐々に生え替わります。

■換毛期の対策方法

換毛期のある種は、抜け毛が多いため入念なケアが必要です。
ケアを怠ると、自然に抜けたアンダーコート（死毛）がオーバーコートに絡まって落ちてこず、毛玉ができて、風通しが悪くなります。
その結果、健康を損なうこともあります。かゆみを感じて足でかきむしり、皮膚を傷つけてしまうこともありますので、
換毛期を迎えたら、快適に過ごせるよう適切なケアをしてあげましょう。

＜対策その１＞

抜け毛対策はいくつかありますが、このうちシャンプーはメリットの多い対策です。
抜け毛を洗い流せるうえ、汚れも落とすことができ、洗いながら皮膚の状態をチェックすることもできます。
シャンプー前にはしっかりとブラッシングをして毛玉をとり、オーバーコートをかき分けるようにシャワーをあてて地肌までしっかり濡らすのがコツです。
皮膚トラブル防止のためにも、シャンプー後はしっかり水気を取ることも忘れないでください。

＜対策その２＞

ブラッシングは抜け毛対策の基本です。換毛期には回数を増やしたり、時間を長めにとり、抜け毛をしっかりと取りのぞきましょう。
ブラッシングに適したブラシは、毛の長さや質によって異なります。
コームやスリッカーブラシのほか、抜け毛専用ブラシなどが市販されていますので、抜け毛の量や質などによって選ぶとよいと良いかと思います。

＜対策その３＞

サマーカットとは、主に長毛の毛を短くカットすることです。
抜け毛そのものが減るわけではありませんが、短くなれば手入れがしやすくなります。
特に夏は、暑そうという理由で短くトリミングする飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、一方で、毛が短くなったことで皮膚に紫外線が直接当たりやすくなる、ノミやダニなどに刺されやすくなるといたデメリットがあることも把握しておきましょう。